官公庁への入札って実は簡単!たった3つのステップ
国(官公庁)・自治体の案件に入札参加・落札すれば、それは実績として国・自治体を取引先として持つことになりますよね。国・自治体と契約を結べることは、会社の信頼にもつながり、対外的な印象もよくなります。
そんなこと、なかなか自社ではできないよ、、、とお感じになる方は是非、この記事をお読みください!国(官公庁)・自治体の入札に参加することは、決して難しいことではありません。
たった3つのステップを踏むだけでどなたでも入札に参加することができます。(もちろん前提として国税を滞納していたり、暴力団関係者でなければ、、、のお話です)
実は最近の入札は、大きい会社も小さい会社も平等に入札できるようになっているのです。従って会社規模が大きければ入札・落札できるという従来のイメージはかなり変わってきていると言えるでしょう。今回の記事では、国の入札に参加するための3つのステップをご紹介します。
ステップ1 資格者となること。
物品や役務の提供(サービス)の案件に参加したい場合は、「全省庁統一資格申請」。工事業種の入札に参加したい場合は、「一元受付」。
上記の入札参加資格申請をすれば誰でも国・自治体の入札に参加が可能になります。
国・自治体の入札となると、一見、難しかったり、資格の審査が厳しいように思われますが、この資格申請に関して言えば、基本的には誰でも受付可能なものとなっております。つまり条件と言うものは特にございません。
一点、ご注意いただきたいのが、工事業種の「一元受付」(まとめていくつかの省庁に対して申請をかける方法です)はある一定期間内しか受付を行っていないということです。また建設工事に関しては、前提条件として【経営事項審査】を受けていることも必須となります。
上記の期間外でも、各省庁にて随時申請を受け付けておりますのでそれを申請すれば、入札には参加できます。ただし、各省庁に対して手続きする必要があるため、大変です。
できることなら、「一元受付」の期間内に申請をして複数の省庁の資格を一回の申請でまとめて取得したほうが、いいですよね。
一方、物品の入札参加資格申請である「全省庁統一資格申請」は、どの期間でも随時新申請を行っております。
ただしこれに関しても注意点があります。参加したい案件を見つけてから、入札参加資格申請を行った場合、審査に時間がかかるなどして、入札参加締切の期日までに結果通知書が送付されない場合がございます。そうしますと、入札に参加することができなくなります。そうならないためにも、余裕を持って入札参加資格の申請をご検討ください!
ちなみに申請後に送付される「結果通知書」ですが、これは、入札に参加するためのチケットのようなものです。各入札に参加する際には、この「結果通知書」が必須になります。
ステップ2 入札したい案件を見つけること。
実は入札案件はWEBでも開示されているんです。国・自治体ごとに公開タイミングがバラバラであったりしますが、それさえわかれば、誰でも情報にアクセスすることができます。
例えば『全省庁統一資格申請のサイト』を見てみましょう。
参照:https://www.chotatujoho.go.jp/va/com/ShikakuTop.html
右側に、「調達情報を検索する」という欄があります。
そこから<分類>、<調達機関>、<調達機関所在地>、<官報掲載日>・・・といった項目を入力すると、案件が表示されます。
その他に、『官公需ポータルサイト』というものもあります。こちらは中小企業庁が運営しているサイトです。
参照:https://www.kkj.go.jp/s/
こちらは検索キーワードから、案件を表示させることもできます。例えば<WEB制作>などのキーワードを入れると、複数件ヒットします。
このように入札案件を開示しているサイトは多数あります。自治体ごとや、独立行政法人ごとにもサイトがあります。なお、これらを網羅する情報サイトとして、下記の『NJSS』というサービスもあります。
参照:https://www.njss.info/
自社に合った入札案件を効率よく探したい、という方にはこういったサービスの利用することもオススメです。
ステップ3 入札に参加する。
入札参加資格を得て、入札したい案件も見つかったら、最後は実際の入札です。ここで落札できれば、いよいよ国・自治体との取引ができるようになります!
ここで知っておくべきキーワードが『仕様書』です。これは国・自治体側が発注したい案件内容・要望を取りまとめた書類となります。他に説明書が添付されることもあります。基本的には、入札の方法、入札の場所、納入期限・・・etcといった項目が記載されています。
入札参加者は、これを元に案件に関して気になる点、と入札金額を決めることとなります。気になる点と書きましたが、これについては質問受付という形で担当者とのやりとりの場が設けられます。(ここでどういった質問ができるか?どのレベルで案件を理解できているのか?アピールすることも効果的であると言われております。)また実際に、入札説明会というものが開催される案件もあります。
入札金額については、これは極端に安ければ落札し易いというものではありません。もちろん安い方が落札し易いということは言えますが、では1円であれば必ず落札できるのかと言えば、そういうものではないのです。この辺りまで深掘りして考えたい方は是非、当社にご相談ください。
いかがでしたでしょうか?あくまで、基本的な流れを説明致しましたが、入札・落札がそこまで難しいものではない、ということをお感じいただけていれば何よりです。